株式会社アイセック・ジャパンの代表メッセージのページです。

代表メッセージ

画像:代表_一瀬宗也 2023年になり、まだコロナ感染は続いておりますが、少しずつWithコロナの生活が定着してきた感じもしております。
2008年に起業いたしましたアイセック・ジャパンも15期目を迎えております。

令和3年7月には、聴覚障がい者が長年求めていた電話リレーサービスが国の制度としてスタートすることになり、また365日24時間のサービス提供や緊急通報が認められたりして、多くの聴覚障がい者のQOLが改善されてまいりました。
ただ、欧米では一般的である字幕電話の実施が先送りされたことは残念なことであり、いままで3回の字幕電話の実証実験を行ってきた弊社としては、国の制度化が整う前に、どうにか困っている方々にご利用いただけるようにと令和4年7月から9月にかけて、4回目実証実験を行いました。その結果、まだまだ不完全なところもありますが、実際に自由に使っていただける道を拓こうと、昨年10月から商用化に踏み切ることといたしました。赤字覚悟でのスタートとはなりますが、少しでも理想の形に近づけるよう頑張っていきますので、引き続き皆様のご協力をお願いいたします。

テレビ字幕については、民放キー局やNHKでは、ほぼすべての番組に提供され、喜ばしいことではありますが、いまだにローカル放送局ではニュース番組等のライブ番組には字幕が提供されていないのが現状です。地方の聴覚障がい者にとっては、地元のニュースこそ一番知りたい情報であります。いままで数年にわたりローカル放送局様と実証実験を行ってまいりましたが、一昨年12月にはテレビ長崎様と日本初のサブチャンネルを利用した聴覚障がい者向けの字幕と映像が一つになった放送を実現いたしました。昨年10月には、同じくサブチャンネルを使用したライブ字幕放送を千葉テレビ様と実証実験を行いました。今後、この方式がローカル放送局だけではなく、民放キー局を含め採用していただけることを期待しております。

2013年に佐賀県武雄市議会で開始しました議会のライブ字幕も2018年には福井県議会、2019年の東京千代田区議会に続き、2020年は東京港区でもライブ字幕の提供が開始されました。昨年12月には、京都府議会でもライブの字幕提供が始まりました。音声認識の進化により、あらゆる場面で音声認識が活用される時代になってまいりましたが、議会や専門的な教育・会議など正確性を求める場面においては、まだまだ音声認識では事足りない場面もあり、弊社の「e-ミミ」をご指名いただく機会も増えてきております。

また、昨年は海外からの案件も増加し、大手企業様の全世界向けのアナウンスメント等に採用いただくケースが増えました。グローバル企業では、各国の法律などもかんがみて、全世界にアナウンスする場合には、聴覚障がい者のアクセシビリティに配慮して、各国のライブ字幕が提供されるのが一般的になってきております。しかしながら、日本語に関しては、いままで対応できる事業者がいないということで、置き去りになっていたようです。弊社では、コロナ以前から某グローバルIT企業のセミナーへのライブ字幕の提供を行っており、その実績が他のグローバル企業に伝わっていったのか、日本で唯一ライブ字幕を通常スピードで正確に提供できる会社として、弊社への委託が増えてきております。

新たな取り組みとして、透明ディスプレイと弊社の「AI-mimi」を接続して、コロナ過で窓口に設置されるようになった透明パネルの進化系として、ライブ字幕を提供するサービスを準備しております。窓口に来られる、聴覚障がい者や高齢者の方が安心して会話できるよう、窓口の方の会話を利用者が目で確認できる環境を提供するようになりました。現在デモ環境を整えておりますので、お気軽にご相談ください。

弊社は、社会に貢献する会社であること、ライブ日本語字幕の世界一の企業であること、地域の雇用推進を行う企業であることを理念に、 従業員一同ますます精進していきますので、引き続き皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

令和5年1月
株式会社アイセック・ジャパン
代表取締役 一瀬 宗也

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